乳腺腫瘍
【症状】
お腹の乳腺部位に発生する腫瘍で組織形態は複雑です。
良性と悪性の腫瘍比率はほぼ同等と考えられています。
症状としては、乳腺部にやや硬結した塊がさわれることにより来院される方が多いです。
【原因】
乳腺腫瘍は未避妊の雌のわんちゃんで最もよく見られる腫瘍であり、女の子のわんちゃん全体の腫瘍の約半数を占めているとも言われてます。
また、性ホルモンがわんちゃんの乳腺腫瘍の発生に関与している。
研究で得られたデータだと2回目めまでの発情の前に卵巣摘出術を実施することが腫瘍発生の予防になることを明確に示している。
また、肥満が危険因子のひとつである可能性がある。乳腺腫瘤の大きさは様々であるが、腫瘍の位置や数は予後には影響しないとも言われている。
【治療】
外科的手術を行なって腫瘍を切除するのが治療の第一選択である。
また、大きく浸潤性で転移性の乳腺腫瘍には全身化学療法(抗がん剤)が有用なことがある。