初級クラス
初級クラスのご紹介
「信頼関係をより深めることと、お散歩で上手に歩けるようになること」を目的としており、オスワリ・マテやフセ・マテ、お散歩の時に飼い主の脇を上手に歩くなどの課題を通して、科学的な理論に基づいたトレーニングを学んで頂きます。
社会化と問題行動の予防を目的としているパピークラスが「幼稚園」のような位置付けであれば、初級クラスは「小学校」のような位置付けです。
信頼関係の再構築にもなるため問題行動の予防だけでなく、現在問題行動にお悩みの方もご参加できますので、一度ご相談ください。
一頭一頭が違う性格を持ち、また、好きなものや好きなことも違いますのでまずはご自分のワンちゃんを知ることから始めましょう。
各回の講座終了時には復習のためのプリントやダイアリーというご自宅での状況把握のためのプリントを配布させて頂いておりますので、ご自宅での練習の疑問点などをご記入して次の講座の際にお持ちください。
インストラクターがそれぞれのワンちゃんに合わせたアドバイスをさせて頂き問題解決していきます。
このようなご希望にピッタリです
- ワンちゃんと一緒にお出かけをしたい
- 他のワンちゃんがいても吠えないようにしたい
- 上手にお散歩できるようになりたい
- 問題行動があって困っている
- 問題行動の予防をしたい
- どうしつけを進めていけば良いのか分からない
- ワンちゃんのことをより深く知りたい
- パピークラスとの違いは?
- 社会化と問題行動の予防を目的としているパピークラスが「幼稚園」のような位置付けであれば、初級クラスは「小学校」のような位置付けです。
パピークラス修了生はもちろんですが、初めてしつけ教室に通う方も参加できます。
内容としては、パピークラスが社会化をメインにしており、初級クラスは具体的なトレーニングの仕方をお教えする事をメインにしています。
初級クラスで学ぶこと
1回目
参加するワンちゃんの紹介
初回なので参加するワンちゃん達の簡単な紹介をして頂きます。
ワンちゃんを落ち着かせるマッサージ・抱っこ
外出時など興奮しやすい時に平仮名の「の」を描くようにゆっくりとワンちゃんの胸元や背中をマッサージして落ち着かせることで、ワンちゃんも飼い主さんもリラックスすることが出来ます。
リードの持ち方
リードは持ち手の輪を右手の親指にかけてから握ります。また、リードにセーフティーグリップという部分を作ります。ワンちゃんにリードを付けた状態でワンちゃんの横に立ち、左手でたるんでいるリードを持ちます。左腕を直角に曲げた時リードがピンと張る持ち位置があり、それがセーフティーグリップです。セーフティーグリップを意識的に持つことで拾い食いの防止や事故防止になります。
お散歩の時の歩き方
飼い主さんの横について歩くのが理想です。初級クラス7回を通して練習して頂きます。
トレーニングの時のフードのあげ方
フードを持っていないときは言うことを聞いてくれない…とならないように手にフードがあるかどうかわからないようにしましょう。フードポーチを使い、袋を開けるガサガサという音がしなくてもご褒美がもらえる!という印象を作っていきます。
アイコンタクト
アイコンタクトはワンちゃんの集中を取ることができるので、とても大切です。フードを持った手をワンちゃんの鼻先に持っていき、その後自分の顔の方に持っていきます。顔あたりを見てくれたら褒めてあげます。
2回目
「マテ」の教え方
オスワリをさせて、待つことが出来ている間にご褒美をつぎ込むようにあげます。ワンちゃんが立ち上がってしまう前に終わりの合図(「OK」など)をかけてワンちゃんから離れ、オスワリの体勢を崩します。ご褒美をあげるスピードをゆっくりにしていくことで、待つ時間を長くしていきます。
「フセ」の教え方
オスワリをさせて、鼻先にご褒美の手を持っていきその手を床の方に移動します。自然にフセをしてくれない場合は、飼い主さんの腕や足の下をくぐらせるようにします。
自発的なアイコンタクト
ワンちゃんとアイコンタクトが1回取れたらワンちゃんの後ろに飼い主さんが移動し、ワンちゃんの方からアイコンタクトを取ってくれたらご褒美をあげます。
マグネット歩行
ご褒美を持った手を鼻先に持っていき誘導します。
3回目
「フセ・マテ」の教え方
フセをさせて、待つことが出来ている間に両前足の間にご褒美をつぎ込むように置いていきます。その他は2回目の①と同様です。
「オスワリ・マテ」にコマンドとハンドサインをつける
オスワリをさせて、フードを持っている手をワンちゃんから遠ざけて「マテ」の声がけとハンドサインを出します。最初は時間を置かずにすぐ褒めます。
飛びつき防止
2人で行います。ワンちゃんを持った人はセーフティーグリップをしっかりと持ち、もう1人がご褒美を持ってワンちゃんに近づきます。飛びついて来ようとしたらUターンをし、飛びついて来なければご褒美をあげます。
アイコンタクトをして飼い主さんの横について歩く練習
ワンちゃんを正面にした後、ワンちゃんが自分の左横に来るように飼い主さんが移動し、1歩移動しては褒めるということを繰り返します。
4回目
「オイデ」の教え方
フードを手に持ち、匂いを嗅がせてアイコンタクトをとります。その後、飼い主さんが後ろに下がると自然とワンちゃんが付いてきますので、少し下がったらしゃがんで首輪をつかめるような近い距離でご褒美をあげます。
「フセ・マテ」にコマンドとハンドサインをつける
3回目の②と同様で、オスワリではなくフセをさせます。
飼い主さんが動いても「オスワリ・マテ」を維持する
ワンちゃんを正面にしてオスワリ・マテをさせて、ワンちゃんが自分の左横に来るように飼い主さんが移動し褒めます。
お散歩中の引っ張りを防止
歩いているときに引っ張られたら止まり、ワンちゃんが振り返ったりリードが緩んだら再び歩きます。
5回目
飼い主さんが動いても「オスワリ・マテ」を維持する
4回目の③とは逆に、ワンちゃんが自分の左横に来るようにしてオスワリ・マテをさせた後、ワンちゃんの正面に移動します。
「立って」の教え方
オスワリをさせて、フードを持った手を鼻先から少し離れたところに移動して立つ体勢にします。何歩か歩かせないようにスッと立てるようにするのが理想です。
「オイデ」の後に「オスワリ」をさせる
4回目の①のようにオイデをした後、飼い主さんの正面でオスワリをさせて、出来たら褒めます。2人で行うと距離のあるオイデの練習が出来ます。
アイコンタクトをして飼い主さんの横について歩く練習
3回目の④と同様ですが、歩く距離を伸ばしていきます。
6回目
離れたところでの「マテ」
飼い主さんの左横でマテをさせて、飼い主さんがワンちゃんの正面に移動してワンちゃんから少し離れます。最初は重心移動だけでもいいので、少しずつ離れる距離を伸ばしていきます。
「オスワリ・マテ」をしているワンちゃんの周りを回る
マテをさせてワンちゃんの周りを周ります。最初から周りを1周するのは難しいので、少し動いては褒めるということを繰り返します。
飼い主さんの体勢が変わっても「フセ・マテ」を維持する
フセ・マテをさせて、飼い主さんがしゃがんだり、立ったり、中腰になったりします。体勢を変えるときはゆっくり変えるのがポイントです。
飼い主さんの横に付いて「フセ」をする
フセ・マテをさせて、ワンちゃんが自分の左横に来るように飼い主さんが移動し褒めます。
7回目
「立って・マテ」の教え方
オスワリをさせて、フードを持った手を鼻先から少し離れたところに移動して立つ体勢にします。「マテ」の声がけとハンドサインを出して、最初は時間を置かずにすぐ褒めます。
「オスワリ・マテ」をしているワンちゃんの周りを回る
マテをさせてワンちゃんの周りを周ります。6回目の②からレベルをあげて、ワンちゃんから少し離れたところで周りを回ります。
「フセ・マテ」をしているワンちゃんの周りを回る
「オスワリ・マテ」をしているワンちゃんの周りを回るのと同様で、オスワリではなく、フセをさせます。
離れたところからの「オイデ」
マテをさせて、ワンちゃんから離れて待てたら一度戻り褒めます。もう一度離れてオイデをします。
芸披露
初級クラスの風景写真
よくある質問(Q&A)
- 風邪などの感染症をもった子の参加はありますか?
- 他のワンちゃんへの感染も考えられる為、参加をお断りさせていただいております。状態が改善されれば参加可能です。
- 行けないとき、お休みするときは?
- お電話またはご来院にてご連絡下さい。お休みの回の内容がご自宅で練習できるよう、インストラクターからDVDをお貸しいたします。
※第1回目と第7回目のDVDはありませんのでご了承ください。 - 1日で、まとめてできないの?
- 1日では出来ません。1回のしつけ教室ではしつけの仕方を知ることをできても、繰り返して練習することがなかなかできません。3〜4カ月かけて練習を繰り返して、分からない点は初級クラス参加時に解決していくことが重要です。
スケジュール
連続した7回の初級クラスにご参加頂きます。
第2〜6回目のうち1、2回スケジュールが合わない方にはお休みの回のDVDをお貸ししますので、ご自宅で練習して頂きます。ただし、第1回目・第7回目はDVDがありませんのでご了承ください。
対象
パピークラス修了生及び生後5ヶ月齢以上のワンちゃんとその飼い主
参加条件
- 当院のパピーセミナーまたはCan! Do! Pet Dog School成城本校での新しい犬のしつけ方セミナーを受講していること(第1回目参加当日パピーセミナー受講でも可)
- 1年以内に狂犬病予防接種、混合ワクチン接種をしていること
- 7回連続参加できること(1、2回スケジュールが合わない方にはお休みの回のDVDをお貸しします。)
参加費用
1時間×7回のコース・・・・・税込38,500円
テキスト
「犬は知的にしつける」西川文二著(ジュリアン発行)
※別途税込1,760円(初回受講時に購入あるいはamazon等で事前購入)
持ち物
- フード
(ドライフード、その他オヤツなど。小さくできる物が良いので、ボーロなどは崩れてしまうため不向きです。) - フードポーチ
(ご褒美のフードをスムーズに取り出せるような小さな入れ物。フードポーチはペットショップなどでも売っていますし、小さなウエストポーチ等でも大丈夫です。フードがこぼれないように、ポーチの口がしめられるタイプが良いです。) - 首輪とリード
(リードは伸縮しないタイプ)
飼い主様の服装
動きやすい服装及び運動靴
※怪我の原因にもなりますのでヒールのある靴でのご参加はご遠慮下さい。
定員
4組(1頭につき飼い主様2名までです。)
※定員になり次第予約を締め切らせて頂きます。
お申し込み方法
お電話またはご来院にてお申し込み下さい。
先着予約制ですので定員に達し次第予約を締め切らせて頂き、次回以降でのご案内を致します。
Special thanks
提携・連携先紹介
しらかば動物病院のしつけ教室では、Can ! Do ! Pet Dog School や川原先生の所属する世界最大のトレーナー組織APDTのご協力を頂いて、犬と人間のより幸せな共生を目指し実現できるよう取り組んでいます。