よだれがひどい
暑い時には口からよだれを出して水分の量や体温の調節をしています。しかし、よだれが異常に多かったり、あぶく状になっている、血が混じっている、においがひどいなどの場合には、重大な病気かケガをしている可能性が高いので注意しましょう。
疑われる原因
- 消火器の病気
- てんかん
- 口腔のガン
- 狂犬病
- ジステンパー
- レプトスピラ症
- 歯周病
- 口内炎
- 異物
- 熱中症
- 食道炎
脱水をおこす
脱水がおこると、皮膚の弾力性を失い、目が落ちくぼむなどの症状が出てきます。さらにひどくなるとショック状態(ぐったりしてほとんど動かなくなる)となって、死亡する危険性がぐっと上がります。病気以外でも熱中症などでなります。
疑われる原因
- 急性胃炎
- 下痢
- 腎不全
- 腎炎
- 重い感染症
- 熱中症
- 嘔吐
歩き方がおかしい
片足をもちあげたり引きずるなど、歩き方に異常がみられることがあります。よくあるのが散歩や運動中にとげなどが刺さったり、ガラス片などで足裏を切ったりするケガです。
疑われる原因
- 小脳の障害
- 骨のガン
- 骨折
- 脱臼
- 股関節形成不全
- レッグペルデス病
- 膝のじん帯断裂
- 内耳炎
- 前庭炎
- ケガ
震える・けいれんする
体が小刻みに震えることがあります。これは病気の症状であることも、またそれ以外の原因によることもあります。非常に強い不安、恐怖におそわれた場合や、ひどく興奮したり脅かされたりする時もそうです。また、寒さによるふるえもあります。
しかし、一方で痛みの症状で震えることもあります。
また、痙攣のようなふるえが止まらない時は病気やケガを疑わなくてはいけません。
疑われる原因
- 尿毒症
- 脳や神経の異常
- 内分泌の異常
- 狂犬病
- ジステンパー
- 破傷風
- 低血糖症
- 不安
- 寒気
- 恐怖
- 低体温症
- 中毒
- 強い痛み
発熱する
わんちゃんねこちゃんが静かにしている時の体温は38度前半から39度前半です。運動したり興奮した直後の体温は一時的に上昇しますが、それ以外の時に発熱していたら、何らかの感染症、ケガ、中毒などになったと考えられます。
いつもより元気がなく、食欲も減退して、飼い主や家族が呼んでもすぐに動こうとしなかったり、よろよろと歩いて来たりするようなら、発熱しているかもしれません。平熱は人間より高いので、発熱していると40度前後になることが多く、耳の付け根に手をあてると普段より体温が高いとわかることがあります。
熱中症でも体温が上がります。体温が41度を超えると急激な脱水症状をおこして死亡することもあります。
たとえ死を免れても脳に障害がおこることもあります。
発熱は病気の兆候であって、病気そのものではないので解熱剤によって一時的に熱を下げられろことがあっても、原因である病気の治療をしなければ危険な状態はなくならないので注意しましょう。
疑われる原因
- 気管支炎
- 肺炎
- 尿路感染症
- 感染症
- 熱中症
- 中毒
- 炎症性の病気
呼吸がおかしい・咳をする
いつもと違う苦しげな呼吸や、早くて浅い呼吸をしたり、異常な咳が出るようなら、重大な病気である可能性があります。わんちゃんが運動したり興奮した後で数分だけ呼吸が荒くなることは正常な場合が多いですが、それ以外の時に異常な呼吸をしていたら、重大なケガや病気を疑い、獣医師の診断・治療を受けましょう。
この時もやはり、状態について、異常がいつ頃から出たか、どんな時に特に症状がひどいかなどを獣医師に正確に伝えましょう。
疑われる原因
- 心臓の病気
- フィラリア症
- 呼吸器の病気
- のど
- 気管支の異物
- 腎臓の病気
- ガン
- ケンネルコフ
- 内部寄生虫
- 中毒
尿に異常がある
飼い主がわんちゃんねこちゃんの健康な時の尿の回数や色などを知っておけば、変化が生じた時にはすぐに気付くはずです。しばしば尿をする、あるいは排尿の姿勢をとるもののあまり出ないなどの場合は、膀胱炎、尿路結石、前立腺の異常などが疑われます。また尿の回数や量が異常に多い時は、慢性腎不全、糖尿病、子宮蓄膿症、尿崩症などの可能性があります。
尿に血が混じっている、濁っているなどの場合には、膀胱炎、膀胱結石、急性フィラリア症、玉ねぎ中毒、免疫介在性溶血性貧血などが疑われます。尿に血が混じっていたり、同時に脱水やショック症状を起こした時等は特に緊急の治療を受けなければなりません。
疑われる原因
- 肛門嚢炎
- 骨盤骨折
- フィラリア症
- 腎不全
- 膀胱炎
- 尿路結石
- 子宮蓄膿症
- 前立腺の異常
- 腹部の腫瘍
- 糖尿病
- 尿崩症
- 玉ねぎ中毒
便秘になる
食べ物や生活環境によっても便秘になります。病気が直接・間接の原因となって便が出なくなることもあります。
神経質な子は、排便しにくい環境に置かれているために便秘になることもあります。便秘は原因が深刻なことが少なくないので注意しましょう。
疑われる原因
- 前立腺肥大
- 脊髄の異常
- 会陰ヘルニア
- 下半身のケガ
- 甲状腺機能低下症
出血している
わんちゃん、ねこちゃんが出血していたら、原因が何であれ緊急事態です。出血の場所がどこかを知る必要があります。それによってある程度原因が予測できるからです。
出血場所は体の内部と外部に分けることができます。外部では交通事故等によるものが多いですが、単純に外傷だけをみるのではなく内臓の損傷などにも注意を払わなければいけません。
疑われる原因
- 事故によるケガ
- 異物を飲み込む
- 熱中症
- 中毒
- 急性腎炎
- 急性胃炎
- 胃潰瘍
- 出血性胃腸炎
- 肛門の病気
- ガン
- 泌尿器の病気
- 生殖器の病気
下痢をする
人間同様、わんちゃんもまた、特に病気でなくても下痢をすることがあります。しかし、下痢が続いたり、下痢とともに嘔吐が認められた場合には深刻な病気にかかっている可能性があります。
また、原因として緊急の治療をしなければならない病気もあるので注意しましょう。
疑われる原因
- 胃,腸の病気
- 膵臓の病気
- 肝臓の病気
- 感染症
- ジステンパー
- パルボウイルス感染症
- イヌ伝染性肝炎
- レプトスピラ症
- 内部寄生虫
- 腹部の腫瘍
- 中毒
- 過食
- 精神的ショック