しらかば動物病院

一頭ごとに違う体質と症状を把握する。
 症状毎に適した診察(問診,検査,触診)を行う。
  生活環境にあわせた、適切な治療を施す。

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トイレトレーニング

まずは、子犬の排尿のサイクルについて説明したいと思います。

子犬の排泄は月齢+1時間の間隔でやってきます。
つまり、2ヶ月齢の子犬は3時間おきに、3ヶ月齢なら4時間おきに排泄するということになります。
これをお家のわんちゃんに当てはめて、トイレトレーニングに挑戦して下さいね。

①    まずはトイレを体験させましょう
前の排泄時間から月齢+1時間経ったら、犬を抱っこしてトイレに連れて行きましょう。
トイレに連れて行ったら「ワン・ツー」と声をかけながら排泄するのを待ちましょう。
この掛け声は「ワン=オシッコ」「ツー=うんち」を示す言葉で、「おすわり」や「フセ」と同じ感覚で使って下さい。

排泄に成功したら、撫でてあげたり、フードをあげたりしてたくさん褒めてあげましょう。
そしたら子犬は「ここで排泄するといい事が起きるんだ」と学習します。
そしたらハウスに戻して、また次の排泄時間がくるのを待ちましょう。

この時に何時に排泄したかをメモしておくと、排泄のタイミングが分かりやすくなります。

※トイレに行ってもおしっこをしない!
タイミングが少しずれている可能性があります。
一旦ハウスに戻し、10分くらい様子を見て再度チャレンジしてみましょう(・ω・´)

※トイレを失敗しても叱らないで下さい(;ω;)
ワンちゃんがトイレ以外の場所で排泄してしまっても、叱らないで下さい。
叱ってしまうと、「排泄すると嫌なことが起こる」 と学習してしまいますので、排泄を我慢するきっかけになることがあります。
排泄を我慢すると、膀胱炎などの病気を引き起こす原因になってしまうので、注意して下さいね。

②リードをつけてトイレに誘導
先ほど紹介した方法が出来るようになったら、今度はリードをつけて挑戦してみましょう。
排泄のタイミングが近付いたらワンちゃんにリードを付けて、トイレに誘導しましょう。
その時はリードを引っ張るのではなく、おもちゃやフードを使ってトイレに誘導してあげましょう。
トイレに入ったら後は①と同じ方法で排泄させます。
排泄し終わったら、入った時と同じくおもちゃやフードを使ってサークルの外に誘導します。

③リードなしに挑戦
②の方法での排泄が完璧に出来るようになったら、いよいよリードなしでトイレに挑戦しましょう!
排泄の時間になったらハウスの扉を開け、トイレに行くかどうか観察しましょう。
ワンちゃんが自発的にトイレに向かうようになったらしつけが成功してきている証拠です。

 

食糞

食糞と聞いて思い浮かぶイメージはなんですか?
私は、1個もいいイメージが思い浮かびません(・ω・`)
お口の臭いはもちろんそうですが、糞を口にしたワンちゃんが他の色々な場所を舐めたりしている訳です。
糞は決して奇麗なものではありませんので、衛生面でも気になりますよね。

お留守番をしている間や、ふと目を離した隙に飼い主さんが気付いてないだけで、ワンちゃんが口にしているということもありえるかもしれません…(((>ω<;;))))
お家のワンちゃんは大丈夫ですか?

理由

①栄養不足
うんちに含まれる栄養を再吸収しようとうんちを食べてしまう。

②フードが未消化
フードが消化されていないともう一度栄養を吸収したり、うんちにフードの匂いが残っていると口にしてしまうことがあります。

③胸やけ
胸やけを抑えるために、石や草を食べる感覚で食べてしまう。

④ひまつぶし
うんちをおもちゃ代わりにして遊んでいるうちに食べてしまう。

ですが、食糞はすべてが悪いことという訳ではありません!(・ω・´)
犬が出産する際には母犬が子犬の排泄物を食べて処理することがあります。
ですが、人と一緒に暮らすうえでは、食糞は困ってしまいますね。

対策

①フードを変える
犬とフードの相性が悪い場合は排泄した糞の中にフードの匂いが残っていることがあるので、フードを変えたり、与える量を見直しましょう。
また、食糞対策の商品も販売されています。

②排便後は速やかに処理を
うんちを食べるという体験をさせないことが大切です。
排便したら犬を別の場所に連れていってから処理をしましょう。

 

夜鳴き

子犬の時期は大体の家庭でハウスに入れて夜は寝かせる、が多いと思います。
布団を敷いて寝ようと思った時に、ふとハウスの中から「キューン…」と寂しそうな鳴き声が聞こえた経験はありませんか?
初めのうちは小さい声で鳴いていても、段々と大きな声になってきて自分たちが寝れないなんてことをよく耳にします。
しかも毎晩続くとなると、自分の睡眠時間や、近所の方々への迷惑になるのではないかと不安になってしまいますよね。

ここで、飼い主さんがよくやってしまういけないパターンを紹介しましょう(・ω・`)

夜に子犬がハウスの中でキューンと鳴きます…
「どうしたの??」と声をかけ、ワンと吠えたので、扉を開けて撫でてあげる。
…これ、実はいけないパターンなんです(・・;)
何故かというと、子犬は「寂しい時に吠えたら、飼い主さんが構ってくれるんだ」と学習してしまうからです。

対策

①まずは、寂しさを感じさせない工夫をしましょう。
寝る時はハウスを飼い主さんと一緒の寝室に置いたり、夜遅い時間帯に遊んで排泄をさせ、寝る時にはおもちゃをハウスの中に入れてあげると寂しさを感じにくくなります。

②鳴いても外に出さない
鳴いている時に「ダメ」と声をかけるのは、飼い主さんが構っているのと同じです。

③鳴いた瞬間にハウスを叩く
誰が叩いたか分らないようハウスに布をかけた状態で行ってください。
ある行動をとって嫌なことが起きると、その行動をやらないようになります。
静かになったら外へ出してあげてたくさん褒めてあげましょう。

④ハウスを大好きにさせる
子犬がハウスに入っている時にフードやおもちゃを与えます。
ハウスが楽しい場所だと分かれば、夜泣きの回数も減るようになります。

子犬を家に迎えた際は、当日からハウスに慣れさせ、ハウスが大好きな子にしましょう(・∀・)

甘噛み

まずは、どうして甘噛みをするのか、理由から説明したいと思います。

①歯茎がムズムズする
約生後2ヵ月~7ヵ月に歯が生え替わる時期は、新しい歯がムズムズするので噛んでしまいます

②捕食性のため
動くものを追いかけて噛みつくのは、犬としての本能です

③楽しいから
噛んだときに叱る・声を出すことは、犬がそれを楽しいと理解してしまいます

子犬が人の手足めがけて飛びかかったり、噛みついたりする行為を遊びにしていませんか?
これは、子犬を人の手足を噛ませるようわざわざしつけているようなものです。
子犬の甘噛みで困っている方の多くが、この行為を無意識にしてしまっているんです。

甘噛みの理由が分かったところで、対策の説明に移りたいと思います。

①遊ぶ際に噛んでいいものを与える
噛んでほしくないものは与えない、柱やソファーなど動かせないものには噛みグセ防止用の苦い液体などを塗ります

②反応しない
興奮して噛みつきそうになったら、遊びを中止しすっと立ち上がり背を向け無視をします。
声をかける・出すのもやめて下さい。そのまま部屋を出るのもいいです。
すでに噛まれた場合は、噛まれたと同時に「痛い」と言い遊びを中止し無視、あるいは部屋を出ていきます。
そうすると、「甘噛みをすると飼い主さんが構ってくれなくなるんだ」とワンちゃんは学習します。

このしつけは翌日すぐに効果が出る訳ではありません。
焦らずそのワンちゃんのペースに合わせてしつけてあげて下さいね(´∀`*)