犬,猫,超音波診断について
目的
当院では、早い段階での病気の発見や治療の補助のために、高性能超音波装置を使用しています。
超音診断は、ほとんどのケースで沈静・麻酔剤等を使用せずに内臓の異変をいち早く把握できるので、とても重要な検査方法の一つです。
しかもワンちゃんネコちゃんを外科的に傷つけません。
近年、超音波装置(エコー)の性能は飛躍的に上がってきていますが、それを扱う検査技術の向上も重要です。
当院では、超音波研修終了証明書を取得するのはもちろん、各種学会や勉強会などで最新の知見を継続的に取り入れることで、機械だけでなく、超音波画像診断に関する獣医師の技術の向上にも努めることで診断の正確性をより高めています。
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対象の動物:犬,猫
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対象臓器:心臓、肺、肝臓、胆嚢、腎臓、副腎、脾臓、膀胱、腸管、膵臓、前立腺、子宮、卵巣、精巣、妊娠胎児、リンパ節、甲状腺、眼他
超音波研修終了証明
当院では、超音波検査を積極的に取り入れ、 ワンちゃんネコちゃんにやさしい検査を行っております。
また、診断の精度をあげるためiVEATによる超音波研修終了証明をうけ、超音波画像診断に関する数多くのセミナーに参加して役立てております。
部位と写真
超音波診断画像
腎臓
腎臓(血流の)の機能的評価、できもの、結石、萎縮した腎、腎盂・尿管の拡張、腎臓に液体を含んだ袋ができているかどうか、などなどが診られ、診断の助けになります。
副腎
副腎の腫大とできものの検出に有用。超音波検査は現在では小動物の副腎異常が疑われる際の評価のために選択される手段となっています。
脾臓
全体的な脾腫、腹腔あるいは脾臓のできもの、怪我、お腹の中の出血をみるために行なう。また、脾捻転、脾静脈あるいは脾動脈の血栓症が疑われる場合などに有用である。
膀胱
膀胱が厚みを診たり、ガン、異物、結石、血餅、憩室、異所性尿管そして尿管瘤などを評価できる。
十二指腸
腸の厚み等が測定でき、腸の重積、イレウス、異物、炎症性疾患、腫瘍を発見するための一つのツールとなる。
肝臓
肝実質、胆管および脈管系の異常を同定するひとつの重要な画像診断の手段となってます。ただし、正常な超音波所見は肝臓の病気を除外するものではありません。
胆嚢
胆嚢付近をみる検査は黄疸を示す動物で肝外閉塞の除外、胆管結石・胆石の検出、胆嚢壁の肥厚または炎症を伴うできものあるいは胆嚢および胆管のガンを描出します。ただし、良性悪性の判断等はできません。
心臓
心臓の機能および障害、奇形などさまざまな心臓疾患を発見するのに重要な方法となっており、治療のこ効果を類推する手助けとなります。
検査の流れ
腹部の超音波診断超音波
予約 ⇒ 前日夜9時以降絶食 ⇒ 午前診察にてお預かり ⇒ 毛刈り ⇒ 超音波検査 ⇒ 必要に応じて他の検査 ⇒ 夕方来院され説明 ⇒ 会計、帰宅
胸部の超音波診断超音波
予約 ⇒ 午前診察にてお預かり ⇒ 超音波検査 ⇒ 必要に応じて他の検査 ⇒ 夕方来院され説明 ⇒ 会計、帰宅