遊びによる攻撃行動
人に対しての攻撃行動は、猫の問題行動の中で最も深刻です。
人に対して引っ掻く、咬むなどの同じような攻撃行動がみられる場合でも、その理由は一つではありません。
まずどのタイプの攻撃行動であるのかを見極める必要があります。
子猫や若い猫に最も多い、遊びの攻撃行動について
飼い主さんの手や足に飛びかかったり、咬んだり引っ掻いたりするもので、これは人に対する攻撃行動のなかでも最も頻繁にみられるもので、普通は相手に大きな傷を負わせることはありません。
しかし、一匹で過ごす時間が長く、退屈で欲求不満状態の場合、また飼い主さんが猫の攻撃に応戦したり、手足を追いかけさせるような遊びをするなど、攻撃行動を強化するような対応をしてしまっている場合などでは、問題が悪化する傾向があります。
通常、年齢と共に遊びによる攻撃行動の頻度は減りますが、子猫の時期に飼い主さんを咬むことを習慣づけてしまうと、成猫になった後も飼い主さんを咬むという問題を起こしやすくなる傾向があります。