精巣腫瘍
【症状】
精巣の腫瘍は、わんちゃんでは人間よりも発生率が高く、多く見られます。
腫瘍細胞の増殖によって精巣が膨れ上がることもあります。
精巣の腫瘍には、精巣上皮腫、セルトリ細胞腫、間質細胞腫があります。
精巣上皮腫は明るい色の腫瘍で、左右の精巣両方にできることがあります。
セルトリ細胞腫は、精巣全体に腫瘍細胞が広がり、精巣が膨れ上がります。この病気になると、腫瘍細胞は女性ホルモンを分泌するので、メスのように乳腺がはったり、おなかの部分が脱毛したりします。
間質細胞腫は老犬にできる腫瘍で、小さいため見落としがちです。
この腫瘍ができると、女性ホルモンが分泌されますのでやはりメス化がみられます。
【原因】
他の腫瘍と同じように、原因はわかっていません。
しかし、わんちゃんに精巣腫瘍が多いのは、精巣(睾丸)が正しい位置にない睾丸停滞という病気が多いためと考えられています。
【治療】
外科的手術を行なって腫瘍を切除するしかありません。