ショック症状になる
わんちゃんねこちゃんがショック症状を示したら緊急事態です。
ショック症状という言葉はよく間違えられて使われますが、意味は心臓血管系に重大な異常が生じたために体全体に十分に酸素がいきわたらなくなった状態をいいます。ショック症状をおこすもっとも大きな原因は大量の出血です。
次のような兆候がみられたらショック症状をおこしているとみなさなくてはなりません。
1.ひどく元気を失って動こうとせず、呼びかけなどにも反応しない。→この状態を放置して状態が悪化すると意識を失うおそれがあります。
2.高熱が出て呼吸が荒い。3.脈拍が速く、次第に弱まってくる。→放置すると脈が停止するおそれがあります。
4、毛細血管の血流が低下している。→ これをチェックするには、指でわんちゃんの歯茎をしばらく強くおしてから離します。白っぽくなった歯茎の色が1~2秒で赤い色にもどれば正常ですが、すぐに血色が戻らなければショック状態と思われます。※ねこちゃんではこのチェックは歯茎の色がはっきりわからないのでうまくできないことが多いです。
5、体温が下がって、ひどい時には皮膚や足の裏を触ると冷たく感じる。等です。動物病院に連れて行くために体を動かす場合には、体を無理のない姿勢でよこたえるか、あるいは水平になるように抱いて運びます。ショック症状を起こした子を放置しておくと直ちに死に直結します。
疑われる原因
- 心不全
- 感染症
- アレルギー反応
- ケガなどによる大量出血
- 異物を呑み込む
- 熱中症
- 中毒