しらかば動物病院

最新医療と行動学

しらかば動物病院

新船橋駅前

駐車場あり

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しらかば動物病院

膀胱

膀胱

膀胱炎

症状

発熱、食欲不振、元気がなくなるなど、病気の際の一般的な症状があらわれることがあります。
また、水をたくさん飲むようになり、排尿の回数がふえます。残尿感もあり、排尿の姿勢をたびたびとりますが、尿がでないことがあります。

ただし、尿が出にくいからといっても膀胱炎とは限りませんので注意しましょう。排尿しようとしても尿が出ないときには尿道で石がつまってたり、前立腺肥大などで尿道が圧迫されてでずらくなっていることもあります。

健康な時の尿はうすい黄色で、にごりもありませんが、膀胱炎の際には尿が濃くなったり、にごったりします。

病気の程度によって色の濁りの程度は違いますが、ひどい時には、尿に血がまじったり、においがつよくなったりすることもあります。

原因

尿道から進入した細菌が膀胱に感染して炎症を起こします。膀胱炎は男の子より女の子に多く見られます。膀胱炎になると多くの場合、慢性化もしくは潜在化(細菌が増えずに生き続ける状態)します。

細菌の感染が尿路をさかのぼるように広がり、腎盂腎炎へ移行することもあります。細菌による炎症以外にも、結石やストレス、寒冷などからくる膀胱炎もあります。

治療

尿を検査し、細菌に対してもっとも効果のある薬を調べて治療法を決めます。その結果に応じて、抗生物質を与えます。

当院では、膀胱炎に対して迅速に対応するため尿検査の結果から、すぐに抗生剤を決め、頻回の散歩などをおこなって排尿回数を増やし、水分をしっかり取ってもらっています。抗生剤の効果がはっきり出ない場合にはすぐに培養検査を行い、薬剤耐性を調べ、症例ごとにあった抗生剤の投与を行なっています。

膀胱結石

症状

膀胱に結石ができる病気。膀胱炎と同じような症状があらわれるが、膀胱炎よりも出血が多く見られる。残尿感があって排尿回数が多いです。血が長時間尿中にある場合は血液の成分が壊れて血色素がとけだすため、尿の色が紅茶色にかわることもあります。

原因

細菌感染による膀胱炎が原因のひとつと考えられています。また、食事中のミネラル成分や水分補給などが要因で、尿の濃度、ph、イオン強度が変動することにより結石を誘発しています。飲み水、食事等が影響しているので結石の出来やすいわんちゃんは食生活にも気をつけましょう。

また、副腎皮質機能亢進症等の病気によって2次的に結石をつくりやすくしている場合もあります。

治療

内科治療では、結石の成分が判明している場合は処方食の摂取や水分摂取を促すことにより尿成分やphを調整して欠席の溶出を促します。また、感染症が認められる場合は抗生物質の投与を行なう。しかし、結石が溶出しない場合などには外科的に結石を除去する必要があり、その後も食事などの管理が必要です。

また、2次的に結石ができやすくなっているこなどはもとの病気のコントロールが必要な場合もありますので注意しましょう。

膀胱破裂

膀胱が破裂してレントゲン上で膀胱が確認できなくなっている

症状

元気がなくなったり、おしっこが出なくなったりします。

原因

交通事故や、転落などによって膀胱に外力が作用した場合に発生する膀胱壁の断裂です。

治療

造影により、造影剤の腹腔内への流出で確認します。外科的に損傷した膀胱壁の裂創を修復するとともに、腹腔の洗浄や抗生物質などによる腹膜炎の予防、尿毒症などへの対症療法が必要になります。