腸内寄生虫予防
ペットに寄生するお腹の虫は人にも感染し、家族の健康を脅かす可能性があります。『定期駆虫』とは動物病院でペットへ定期的に虫下しの投与をすることにより、ペットのおなかを虫のいない環境に保ち、人とペットを寄生虫の病気から守る習慣です。
ペットとの幸せな関係のために。あなたは『定期駆虫』をはじめてますか?
【ペットに寄生する虫が原因となる主なズーノーシス】
犬猫回虫幼虫移行症
人が回虫卵を口にすると、回虫は幼虫のまま体内を移行して様々な症状を引き起こす。
*特に幼児への感染は危険性が高く、移行先によっては重症になる場合がある。
内臓移行型の場合、肝酵素測定値の上昇、咳や喘鳴、てんかん様発作などがある。眼移行型の場合、眼部の炎症、ガラス体の濁り、網膜はく離などがある。
瓜実条虫
ノミを媒介に感染して下痢などを引き起こす。幼児に多い。イヌやネコと同様に感染すると片節(米粒のようなものに見える)が見られる。
検便では気づかないことが多く、普段からの定期駆虫が大切なケアとなる。
エキノコックス症
感染後5~10年は無症状で自覚症状はない。発症すると肝機能障害が進む。末期には重度の肝機能不全となり、多包条虫が血流に乗って肺や脳、骨髄などに転移する。
point!
病院での定期駆虫ガイドラインの1例:生後2週目~3ヶ月までは2週おきに1回。生後3~6ヶ月では月に1回。生後6ヶ月以降は3ヶ月に1回駆虫をする。(アメリカ疾病予防管理センターが定める定期駆虫ガイドライン)
point!
☆ペットのケアは動物病院で!虫卵は大量に産まれるので、放っておくと長期にわたって室内環境が汚染される原因となります。
虫卵が見つかる前からの、3ヶ月に1度の予防的駆除が効果的です。