快適に暮らせる環境づくり
子犬にとって安全・快適な環境づくり
あなたの家を新しい子犬のためにもっと安全にし、家の周りの隠れた危険の原因を取り除きましょう。
つぎの各項に注意してください。
壊される恐れのあるものはワンちゃんの届かないところへ電気のコードは見えないところへ置くかカバーをかける。
コンセントはプラグをプラスチック製のものに変えるなど安全をはかりましょう。
家庭用化学製品は安全なところへしまいましょう。
次の室内植物や庭の植木はワンちゃんの手の届かないようにすしましょう。
いろいろある中で特に次のものには注意です
- ポインセチア
- ツツジ
- ロードデンドロン
- ダムケーン(唖甘蔗)
- 日本いちい
- 西洋夾竹桃
- セイヨウキズタ
ガレージではエンジンの潤滑油や、その他毒性のある化学製品(特に不凍液)は安全なところに格納してあるか確認しましょう。
プールなど水が溜まるところがあれば、覆いや周囲の柵は万全か点検しましょう。屋外犬舎を作る場合、運動場内を十分日光が照り、雨露のしのげる場所にすること
広さは子犬が成犬になっても十分快適に生活できる程度のスペースを確保すること
名前をつける
名前の付け方にもひと工夫
子犬の名前は、短くて認識しやすいものが良いでしょう。
また、家族各自が、違うあだ名で呼んではいけません。
食事の与え方
離乳から生後4ヶ月の子犬に給与するには、アイムスなどのバランスのとれた子犬用プレミアムフードを与えます。
1回分の分量を決めるには、ペットフードのラベルに記載された給与指針が推奨する一日当りの分量を、一日に給与する回数(普通3回)で割ります。
室温のフードを与え、食後30分以内に器を片づけます。
4ヶ月後からは、時間を決めて一日に2回給与します。
愛犬のために清潔で新鮮な水を常に用意しておきます。
食べ残しの湿ったフードは一日の終わりに捨てます。
愛犬の食事に栄養補給をしないでください。
市販のサプリメントや、ハンバーガー、鶏卵、カッテージチーズまたは牛乳などの「ヒトの食べ物」を加える必要はありません。
健康に良いどころか害を与えるおそれさえあります。
引続き愛犬が必要とする栄養を与えるために、完全に成長した段階で成犬用フードに切り替えます。
成犬用プレミアムフードに切り替えるには、愛犬の体高と体重の伸びが止まった段階から開始するのが良いでしょう。切り替え時期は愛犬の種類によって決まります。
成犬用フードに切り替えるときは、子犬に子犬用プレミアムフードを採り入れたときと同じように一週間の手順にしたがってください。
たとえば、小型犬は、大型犬と比べると、身体的に成犬になるのが非常に早い傾向があります。以下の指針にしたがって、フードの切り替え時期を決めてください
小型犬は、普通12ヶ月齢で成犬用フードに切り替える準備ができています。
成犬の中型犬は、通常、生後12ヶ月くらいで成犬になります。
成犬の体重が25kg以上の大型犬は、18ヶ月齢から24ヶ月齢になるまで成犬用フードに切り替える準備が整っていないことがあります。
与えてはいけない食べ物
ネギ類
タマネギなどのネギ類には犬猫の赤血球に対して毒性のある物質が含まれていて、これを摂取することにより溶血性貧血や血色素尿症がおこります。
また、ニンニクやその抽出物を摂取した場合、貧血や皮膚炎、喘息発作などを起こすことがあります。
ネギ類はユリ科に属する植物でもあるので、ユリ科の観賞用植物(チューリップなど)についても誤って口にすることがないよう注意してあげてください(中には、中枢神経系に強い作用を持つものもあります)。ヒト用のベビーフードにもタマネギが含まれているものが多いため注意が必要です。
キシリトールを含む食品
キシリトール入りのガムを食べた犬が急激な低血糖を起こしたという報告があります。
キシリトールによって、血漿インスリン濃度が急激に上昇したためと報告されています。
特に一度に大量に摂取する可能性がある大食漢の大型犬(ゴールデンやラブラドール)では注意が必要です。
生の卵白
生の卵白の中には、ビオチンと特異的に結合するアビジンという物質が含まれています。
アビジンは熱に弱いため加熱調理するか卵黄にはビオチンが多く含まれているため、全卵で与えれば問題ありません。
牛乳
離乳した犬や猫は牛乳中の乳糖を分解するラクターゼという酵素を十分に持っていないため、乳糖の量が増えると、消化・吸収ができずに下痢を起こす場合(乳糖不耐症)があります。
このような動物に牛乳や乳製品を与えるには注意が必要です(チーズ、ヨーグルトなど発酵により乳糖が分解されているものは少量なら問題ありません)。
香辛料
刺激性物質である香辛料は、犬猫には与えないようにしましょう。
それは、犬猫は毒性のあるものを見分けるために、辛味や苦味に対する味覚が鋭敏だからです。
塩分を多く含む食品
犬や猫は、人に比べて塩味に対する味覚があまり鋭敏ではありません。
塩分の多いものを食べさせ続けていると、心臓や腎臓の障害を引き起こす危険性が高まります。
生肉
加熱調理することにより死滅してしまうはずの病原性細菌が潜んでいることもあり、食中毒や消化器障害を生じるおそれがあるため、与えるべきではありません(これは冷凍した生肉でも同じです)。
ハチミツ
ごくまれに「ボツリヌス菌」という細菌が入りこむ事があります。
ヒトでも1歳未満の子どもでは、腸内細菌叢ができあがっていないうえ、胃腸管機能も十分に発達していないため、中毒を起こします。
子犬や子猫にも与えるべきではありません。
ブドウ
ブドウ(干しブドウを含む)を食べた犬が中毒を起こした例があります。
原因ははっきりしていませんが、与えないほうがいいかもしれません。