今日は先日あった皮膚科の講演で聴いたアトピー性皮膚炎にたいする情報を書いてみました。
日本皮膚科学会の犬アトピー性皮膚炎の診断基準では以下の通りです。
●掻痒
●特徴的皮疹の分布
●皮疹は湿疹病変
●分布 ●左右体側性
●好発部位:前額、眼囲、口囲・口唇、耳介囲、頸部、四肢関節部、体幹
●参考となる年齢による特徴:乳児期、幼小児期、思春期・成人期
●慢性・反復性の経過(しばしば新旧の皮疹が混在する)
●乳児では2か月以上、その他では6か月以上
●上記の3項目を満たすものを、症状の軽重を問わず犬アトピー性皮膚炎と診断する。その他は急性あるいは慢性の湿疹とし、経過を参考として診断する。
となっています。
また、別のところの定義(交際犬アトピー性皮膚炎調査委員会)では
犬のアトピーの定義として
●遺伝的素因があり、炎症性および掻痒性の特徴的な臨床症状を示す。
●多くは環境抗原に対するIgEに関連したアレルギー性皮膚疾患
とされてます。
などなどみていてむずがゆくなるような内容でなになにと思ってしまうのではと思います。
それだけアトピー性皮膚炎に対する診断は一目見ただけではできないということです。
次回はアトピーの特徴を紹介したいと思います。