しらかば動物病院

最新医療と行動学

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アトピー サードステージ

今回は犬アトピー性皮膚炎の特徴を羅列したいと思います。

注意として下記の項目に一致したから即アトピーだと決めつけないでください。あくまでも参考にする程度にしましょう。近年当院でもアトピーとして来院される患者さんがいらっしゃいますが氾濫するインターネット情報をもとに飼い主様本人がアトピーと診断されてくるケースが多々あります。その中にはノミアレルギー性皮膚炎や疥癬(ダニ)といった感染症をわずらっていて長い間皮膚炎をおこしていたケースもあります。そのようなケースでは感染を除去するだけで劇的に皮膚炎が回復します。

痒みで悩まれている飼い主様へ、まずはかかりつけの動物病院で診てもらいましょう。

アトピーの特徴

●あかい、脱毛、掻いた痕、かゆみ

あかい(紅斑)は炎症によってなるものです。脱毛はわずらって時間がたつと増える傾向があります。かゆいのでわんちゃんはどうしても体を掻くので傷がのこります(人(自制心がある)でもかゆいと掻きむしってきずになりますね)。

●遺伝的素因

アトピーの出やすい犬種がいます(一回目に紹介)。また若年性(若くして出ます)で年をとって出てくることは非常にまれです。また、アトピーは完治困難です。たまにアトピーなのに正常犬とまるっきり同じくらいまで治そうと試みる方がいらっしゃいますがとても難しいのである程度の目標をたてて長くアトピーと付き合えるようにしましょう。(わんちゃんによってかなり個人差がありますから目標はかかりつけの先生と相談しながら立てていくことをお勧めします)

●特徴的な臨床症状(姿)

おなか側、足先、指の間、眼や口の周り、耳で特に症状がでている。

●皮膚の異常

フケが多かったり、べたべたしていたり、がさがさ肌、他のこよりバイ菌感染やカビ感染をおこしやすい。

といったことがあげられます。

適切な診断と治療はワンちゃんにとってQOL(生活の向上)をあげていくためには不可欠です。また、アトピーは長~く付き合っていかなければならない病気です。ぜひ、飼い主様、ワンちゃんにあったかかりつけ獣医さんを見つけてがんばってください。