最も重要な臓器が腎臓です
お家のネコちゃんは何歳ですか?
8~9歳(人で言う50才前後)にさしかかっているのなら・・・
腎臓の健康を考え始めましょう。
ネコちゃんのシニアライフを左右する最も重要な臓器が腎臓です。
腎不全の発症率は8歳を超えた頃からじわじわと増え始め、15歳以上のネコの3頭に1頭は腎機能に問題を持っていると言われています
腎臓は24時間休みなく血液をろ過して綺麗にしています。
体にとって不要なものを尿として排泄することで体内環境を整える上下水道とゴミ収集の機能をあわせもったとても大切な臓器です。
腎臓が働かなくなるとゴミと毒素を満載した血液が全身を回り続け体内の水分バランスもめちゃくちゃになります。
そうなってしまうともはや生きていくことはできません。
それほど大切な臓器の腎臓ですがその大部分が壊れるまで明らかな異常を示してはくれません。
腎機能低下の初期の症状は疲れやすくて寝る時間が増えるやや食欲が落ちるなど「年のせいかな」と思えてしまうことばかり。
ネコ本人も飼い主も腎臓の不調に気付かないままいつもの暮らしを続けます。
何故なら腎臓はとても律儀で壊れた部分の働きをカバーしようと生き残った部分が過労に過労を重ね機能を維持してしまうのです。
しかしそのことが結果的に腎臓自体の寿命を縮めてしまいます。
一度壊れた腎臓は元には戻せません。
生きている部分をできるだけいたわり無理をさせずに守っていくことが腎不全の治療の全てです。
そのため 腎機能低下の早期発見が何より重要となるのです。
腎臓への負担を大幅に減らしたフードに替えたり嘔吐や下痢の時にすぐに水分を補充してやるなど早期から手助けをしてあげられれば腎臓は何年も長持ちしてくれます。
シニアにさしかかって寝てばかりになったのは本当に年のせい?
8歳を越えたら病院でおしっこの定期検査をしてみましょう!
※おしっこ検査は血液検査よりも早期から腎臓の異常をキャッチすることができます!
その小さなひと手間がお家の子の寿命を大きく変える可能性はとてもとても大きいのです。
動物の目の異常は緊急疾患です!!
2.草むらに入って遊んだり同居の子とじゃれあったりして…
3.目にキズがついたりバイキンが入ったりするとなどの症状が出てきます。
4.進行すると
「目に穴が開く」
「眼球そのものがふくれてくる」など
重篤な状態になり失明や眼球摘出という、取り返しのつかない事態に陥ってしまいます。
5.シーズー・チワワなど鼻が短く目が大きな犬種は、特に要注意です日ごろから気にかけてあげてください。
6.動物の目の異常は緊急疾患です!!
本人が気にしてひっかいてしまうことであっという間に悪化します。
あれ、と思ったらすぐにご来院下さい。
検査方法
問診、視診、聴診、触診
血液検査
血球計算、生化学検査、ホルモン検査、ウイルス検査他
画像検査
レントゲン検査、超音波検査
眼圧検査、細胞診、特殊検査他
寄生虫
回虫
他の感染猫から排泄された虫卵を食べたり、感染した母猫からの授乳によっても感染します。一度も外に出したことのない子猫だからといって安心できません。
特に子猫の場合、下痢や腹痛、発育不良をもたらすことがあります。
条虫
ノミが媒介する寄生虫で、50cm以上になることも。感染猫の便には片節と呼ばれる白ゴマのような粒々が見られ、中には虫卵がつまっています。
ノミの幼虫がこの片節を食べて成長し、そのノミを猫が毛づくろいの際に誤飲することで感染。下痢や嘔吐の症状が見られます。
感染症の病気
ウイルス
猫がかかる感染症には危険なものがたくさんあり、体力のない子猫の場合、死亡率も高まります。どんな病気があるか、正しい知識を身につけましょう。
猫伝染性腹膜炎
感染猫の排泄物や、唾液・鼻水などの分泌物から感染。感染してもほとんどの猫は発症しませんが、いったん発症すると、多くは死に至ります。症状は、お腹に大量の腹水がたまる”ウェット”型が多いですが、中枢神経や目に異常をきたす”ドライ”型もあります。
猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)
多くは、猫どうしの喧嘩の噛み傷から感染。初期には発熱、リンパ節の腫れが見られ、その後、長い無症状キャリア期を経て、”猫免疫不全症候群”と呼ばれる時期に入ります。口内炎、慢性の下痢など、抵抗力の低下が招く様々な症状が現れ、次第にやせ衰えて死に至ります。感染しても一生発症せず、”無症状キャリア”のままの猫もいます。
猫カリシウイルス感染症
飛沫感染、空気感染などで感染します。初期症状は、くしゃみ・鼻水・咳など、ウイルス性鼻気管炎と似ていますが、ひどい場合は口内炎や舌炎、肺炎を起こして、死に至ることもあります。
猫ウイルス性鼻気管炎
感染猫のくしゃみや咳による飛沫感染が主です。いわゆる”猫かぜ”と呼ばれる病気で、症状は、くしゃみ・鼻水・咳の他、口内炎や結膜炎などがあります。死亡率はそれほど高くないといわれています。
猫汎白血球減少症
感染猫の排泄物や、土中にいるウイルスから感染することもあります。高熱・嘔吐・激しい下痢を繰り返し、子猫の場合は、きわめて死亡率の高い恐ろしい病気です。
猫白血病ウイルス感染症
唾液中にウイルスが多く含まれ、グルーミングや喧嘩などで感染します。感染初期に、発熱や元気消失などの一過性の症状が認められますが、すぐに回復し、その後、数ヶ月から数年を経て再発症します。著しい免疫力の低下、貧血、白血病、腫瘍など、様々な病気を引き起こします。発症すると、多くは死に至ります。
クラミジア感染症
主に感染猫との接触でうつります。結膜炎が代表的な症状ですが、くしゃみ・鼻水・咳や肺炎を起こすこともあります。
重症化すると死亡することもあります。
猫の病気
よく言われることですが、猫は小さな犬ではありません。
猫の形態のみならず、行動、性格、生理的機能、代謝、感染症の種類、薬物に対する反応等々、他の動物とは異なる動物です。
そのため、病気の治療や予防には、個別具体的な知識と経験、治療実績が必須です。
近年の猫の疾患別の統計をみると泌尿器疾患、消化器疾患、皮膚疾患、眼の疾患の順に多くありますが、統計ではあまり出てこないが当院でよく目にする疾患として感染症が認められます。
※感染症に関しては地域によってかなり偏りがあるような気がします。
猫の感染症に関してはこちら
当院では、治療を受ける猫のストレス等も考慮した診察、施術に取り組んでおります。ですから同じ症状で同じ重症度の猫あっても治療や検査方法が異なります。
また、当院では、病気に対して迅速に診断ができるように努力しています。
しかし、その中には専門的知識、特殊検査等を行っていかなければわからないもの等も多く存在することも事実です。当院では一次診療の動物病院として、診断の内容が妥当であるかどうか日々振り返りながら必要があれば専門性の高い動物病院、大学、高度医療センター等に紹介させていただいております。
院長/スタッフからの一言
ねこちゃんの病気は医療の発展と近年寿命が伸びたこともあって多彩です。ですから1つの症状だけでは判断できないことが多々あります。
そこで当院ではある程度の検査を行なって病気を見つけ出していきますが、ただ闇雲に検査していたのでは飼い主様の負担が増えていくばかりなので今までの経験と数多く参加しているセミナー、学会で得た情報をもとに個々のねこちゃんの症状等を考慮したうえで必要と思われる検査を行い、治療を行なっております。
オーナー様の声
今まで通っていた病院では検査なんてほとんどしたことがなかったんで最初はとまどいました。でも良く考えたら人間だって検査なしで治療なんてほとんどないなと思ったら最近では必要と思われる検査は積極的にしてもらうように頼んでいます。だってうちのこの健康を一番願ってますから!